
喪と追悼

香典返しを送る
●消耗品が定番
香典返しは、いただいた香典へのお礼として品物を贈るものです。
香典の本来の意味は相互扶助にあり、葬儀の費用を互いに補い合うためのものです。ですから、必ずしもお返しをしなければならないというものではありません。
いただいた金額の半額~1/3くらいの品物をお返しします。
▼品物を選ぶときは
見るたびに故人を思い出すのはせつないということから、後に残らない、日常の消耗品(お茶、タオル、石けんなど)が一般的でした。
しかし近年は、使わないシーツやタオルよりは、「喜んでもらえるものを」という考えから、ブランド紅茶、名店のクッキー、少量でも上質のお茶など、こだわる遺族も増えてきました。
デパートの「葬祭コーナー」では、香典返しについても無料で相談に応じてくれ、センスの良い品がいろいろ用意されています。
▼香典返しを贈る時期は
仏式では、三十五日か四十九日を過ぎたころに、忌明のあいさつ文といっしょに贈るのが一般的です。
表書きは、黒白の水引を印刷した不祝儀用のかけ紙に「志」が多く、忌明を期してお返しするときは、「忌明」「満中陰」などとすることもあります。
神式では、五十日祭が終わったころにお返しします。銀白の水引を印刷したかけ紙に、表書きは「偲草」「志」などとします。
キリスト教では、1ヵ月後の命日を過ぎたころにお返しし、水引はなし。表書きは「記念品」「志」などとします。
▼最近は「即日返し」も多い
「即日返し」というのは、通夜や葬儀の日に香典返しを渡してしまうもの。ただし、即日返しの場合も、3万円以上いただいた方には、忌明に改めて金額に見合った別の品を贈ることがあります。
●「喪中」とは
「喪中」というのは、遺族が喪に服する期間のこと。普通は一周忌が過ぎるまでの死後1年間をいいます。
※浄土真宗では、死は忌むべきものではないというので、代わりに「還浄(げんじょう)」を用います。
悲しみのなかにあるというので、「喪中」に一本化する動きもあります。
●服喪の範囲
一般には、配偶者と一親等(父母、子)、二親等(祖父母、孫、きょうだい)の血族を目安とします。これは、本人の結婚前の親子・きょうだいといった家族と、結婚後につくった子や孫という範囲。
ただし、二親等の血族でも、世帯を別にしていれば喪に服さないこともあり、一親等の姻族でも同居している場合には喪に服すこともあります。あまり形式的に考える必要はありません。
※喪中に年賀状を受け取ったときは、1月15日以降に「寒中見舞い」として、賀状のお礼に続けて誰が亡くなったかを知らせます。
香典返しは、いただいた香典へのお礼として品物を贈るものです。
香典の本来の意味は相互扶助にあり、葬儀の費用を互いに補い合うためのものです。ですから、必ずしもお返しをしなければならないというものではありません。
いただいた金額の半額~1/3くらいの品物をお返しします。
▼品物を選ぶときは
見るたびに故人を思い出すのはせつないということから、後に残らない、日常の消耗品(お茶、タオル、石けんなど)が一般的でした。
しかし近年は、使わないシーツやタオルよりは、「喜んでもらえるものを」という考えから、ブランド紅茶、名店のクッキー、少量でも上質のお茶など、こだわる遺族も増えてきました。
デパートの「葬祭コーナー」では、香典返しについても無料で相談に応じてくれ、センスの良い品がいろいろ用意されています。
▼香典返しを贈る時期は
仏式では、三十五日か四十九日を過ぎたころに、忌明のあいさつ文といっしょに贈るのが一般的です。
表書きは、黒白の水引を印刷した不祝儀用のかけ紙に「志」が多く、忌明を期してお返しするときは、「忌明」「満中陰」などとすることもあります。
神式では、五十日祭が終わったころにお返しします。銀白の水引を印刷したかけ紙に、表書きは「偲草」「志」などとします。
キリスト教では、1ヵ月後の命日を過ぎたころにお返しし、水引はなし。表書きは「記念品」「志」などとします。
▼最近は「即日返し」も多い
「即日返し」というのは、通夜や葬儀の日に香典返しを渡してしまうもの。ただし、即日返しの場合も、3万円以上いただいた方には、忌明に改めて金額に見合った別の品を贈ることがあります。
●「喪中」とは
「喪中」というのは、遺族が喪に服する期間のこと。普通は一周忌が過ぎるまでの死後1年間をいいます。
※浄土真宗では、死は忌むべきものではないというので、代わりに「還浄(げんじょう)」を用います。
悲しみのなかにあるというので、「喪中」に一本化する動きもあります。
●服喪の範囲
一般には、配偶者と一親等(父母、子)、二親等(祖父母、孫、きょうだい)の血族を目安とします。これは、本人の結婚前の親子・きょうだいといった家族と、結婚後につくった子や孫という範囲。
ただし、二親等の血族でも、世帯を別にしていれば喪に服さないこともあり、一親等の姻族でも同居している場合には喪に服すこともあります。あまり形式的に考える必要はありません。
※喪中に年賀状を受け取ったときは、1月15日以降に「寒中見舞い」として、賀状のお礼に続けて誰が亡くなったかを知らせます。
碑文谷 創 『臨終から納骨、法要まで お葬式』小学館、2005年、140-141ページ |