通夜から葬儀まで

通夜の意味としきたり

●通夜は何のためにするのか
通夜は臨終の際の看病の延長といわれ、故人はまだ生と死の境にいると考えます。遺族は、なんとか生き返ってほしいと、故人が生きているときと同じように仕え、食事を出し、夜を徹していっしょに過ごします。
現在は、亡くなったその晩は身内だけで通夜を営みます。本来の性格からいえば、こちらが通夜にふさわしい過ごし方といえます。

●夜間告別式化した通夜
いまの通夜は、午後6時から読経と焼香が行われることが多く、その後、弔問客への通夜振る舞いが行われます。
弔問客は、仕事を休んで参加する葬儀・告別式よりも、アフター5の通夜のほうが好都合ということで、近年は通夜に弔問客が集中する傾向があります。通夜はいま、「夜間告別式」のような性格に変わりつつあります。

●夜通し遺体を守る
弔問客の帰った後、遺族は線香と灯明を絶やさず遺体を守ります(夜伽ともいう)。しかし肉体的・精神的に疲れているときであり、祖父母が亡くなった場合などは、若い孫たちにこの役を引き受けてほしいもの。式場によっては、夜は火を消さなければならず、寝泊まりができないところもあります。

碑文谷 創 『臨終から納骨、法要まで お葬式』小学館、2005年、81ページ

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