臨終から納棺まで

葬儀プランと打ち合わせ事項

●悲しみのなかでも冷静に
葬祭業者との打ち合わせは、遺体の安置後に行います。喪主は悲しみのなかで打ち合わせどころではないかもしれませんが、現実に葬儀の準備は進めなければなりません。
できるだけ冷静に話し合います。後から「あのときは取り乱していて・・・・・・」などと変更を申し出てもできないことがあります。
後で葬祭業者との間で、「言った」「言わない」のトラブルを避けるために、打ち合わせには、遺族が複数で参加するとよいでしょう。また、遺族が信頼できる第三者に加わってもらうのもよいでしょう。

●希望は具体的に伝える
大事なのは、どのようなイメージの葬儀にするかということ。故人や家族の希望を、具体的に、正確に伝えて、葬祭業者に理解してもらうことです。そのうえで、通夜・葬儀の日程、内容、費用、仕事の分担などを話し合います。
不明な点はそのままにせず、その場ではっきりさせることも、打ち合わせのポイントです。

●葬祭業者の仕事の確認
葬祭業者が行っている仕事は下記のようなものです。

◆葬祭業者が行う仕事一覧◆
●枕飾り
●通夜・葬儀・告別式の設計、新興、管理
●式場の紹介
●寺院・神社・教会(僧侶、神職、神父、牧師)の紹介
●役所への申請手続き(死亡届、火葬許可申請書)の提出代行
●葬儀物品の準備(枕飾り、仏衣、棺、祭壇、門前飾り、消耗品、帳簿類、テント、座布団、テーブル、食器など)
●遺影の複製・引き伸ばし
●納棺、遺体の衛生管理
●祭壇の設営
●式場内外の整備や装飾
●受付の設置
●会葬礼状など印刷物の作成
●死亡広告の作成。代理店の紹介
●返礼品の手配
●会食用の料理などの手配
●喪服の貸し出し
●供花・供物・花環の手配と飾りつけ
●火葬場の手配
●霊柩車・マイクロバスなどの手配
●火葬場への同行
●式場の後片付け
●後飾り壇の設営
●仏具・霊園の紹介

このうちどこまでが、基本セットに組み込まれるのか、追加になるのはどれとどれかなど、しっかり確認します。

●予算を伝え、見積り書をとる
費用については、予算を率直に葬祭業者に伝え、見積もってもらうことです。見栄から費用についてあいまいな対応をすると、予想外の金額になってしまうこともあります。
いまは見積書を出すのは常識で、ほとんどの葬祭業者が提出します。もしくれないようなら、こちらから請求します。それでも渋るなら、業者を替えたほうがいいでしょう。
葬儀が終わったら、実際の施行と見積書を比較し、価格や数量をチェックします。
なお、打ち合わせの結果は仕様書にまとめてもらい、お互いに誤解や行き違いのないようにします。

碑文谷 創 『臨終から納骨、法要まで お葬式』小学館、2005年、64-65ページ

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